住基ネットを不正に検索し、個人情報を知人に提供した杉並区職員が逮捕される
(画像は杉並区のWebサイトより)

皆さんこんにちは。
プライバシーザムライ中康二です。

報道によりますと、杉並区の職員が知人の依頼に基づき、住民基本台帳ネットワークの端末を不正に操作し、業務に必要のない人の個人情報を検索し、知人に漏らしていたとのことで、警視庁に逮捕されたとのことです。

報道の内容と杉並区の発表を総合すると、今回の事件は下記のようになります。
・逮捕理由は、住民基本台帳法違反の疑い。
・検索されたのは都外に住む男性と女性
・漏えいしたのは氏名、生年月日、住所など
・その職員は区民課の主事で住基ネットにアクセスできる権限があった
・漏えいした本人から杉並区への投書がきっかけで事実が判明した。
・検索履歴から、過去1年間に20人の情報が不正に閲覧されていたとのこと。
・知人経由で暴力団関係者に個人情報が提供されていた疑いもあるとのこと。

杉並区長は、「再発防止の徹底に全力で取り組むとともに、事実関係が明らかになった時点で、厳正な処分を行う」とのコメントを出しています。

https://www.city.suginami.tokyo.jp/news/r0411/1078406.html

(私のコメント)
住基ネットの端末では、転入・転出の手続きを行うため、全国の住民の情報を検索できるとのことで、今回はそこが悪用されたことになります。

同様の大規模な個人情報データベースとしては、住基ネットのほかにも「年金機構のデータベース」「自動車運転免許データベース」「携帯電話加入者のデータベース」「車検証データベース」「クレジットカード加入者データベース」など様々なものがあります。これらのデータベースに業務でアクセスできる権限のある人は、いつも外部の反社会的勢力から狙われており、誘惑、買収、脅迫などの様々な手段でその情報を漏らすように誘導されます。そして実際にその手の漏えい事件が過去に何度も繰り返されています。

データベースを管理する組織としては、検索履歴を残し、定期的に監査する体制の構築が必須です。さらなる厳格な管理体制が求められていると思います。

皆様にも何かの参考になればと思います。

また、新しい情報が入りましたら、皆様にシェアいたしますね。



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