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2008年07月

政府の個人情報保護関係省庁連絡会議の第5回会合が、7月25日に開催され、個人情報保護に関するガイドラインの共通化について方向性が示された。

本件については、6月29日付日経新聞1面にて電撃的に記事が掲載され、翌6月30日の第21次国民生活審議会個人情報保護部会の第5回会合にて取り上げられ、そこでの修正意見を反映させたものが最終案として7月25日の連絡会議に提出されたもののようです。

今回の共通化とは、
1)内閣府が、現在の経済産業省ガイドラインを元に、「標準的なガイドライン」を作成する。
2)各省庁は、標準的なガイドラインを元に、その作成後1年内を目処に各事業分野を対象としたガイドラインを見直す。
というものです。

また、単に内容を見直すだけでなく、「ガイドライン」「指針」など名称や位置づけが各省庁により不明確だったものも統一していく方針のようです。

※これは、共通化というよりも、標準化といった方が適切な取り組みだと思います。

(私のコメント)

現在の経済産業省ガイドラインは、他の省庁のものと比較して抜群に優れていると思いますので、これが元になって各分野のガイドラインができてくるのであれば、歓迎したいと思います。

ただし、今回の共通化に伴って、似たようなものがどんどんできてくるということを考えると、各分野のガイドラインに関しては、標準的なガイドラインとの間の差分情報がほしくなると思います。

http://www5.cao.go.jp/seikatsu/kojin/renraku.html

メールの96.5%は「迷惑メール」、まともなメールは28通に1通だけ
英ソフォスが迷惑メールの現状報告、送信国ワースト1は米国
(IT Pro掲載の記事より)

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080716/310959/

(私のコメント)
はっきりいって、SPAMメール対策は緊急の課題ですね。私のアドレスにも数限りないSPAMメールが送られてきます。業務中におかしなメールが届くので、注意を取られて、多大な損害だと思います。
また、最近では、私のアドレスをFrom行につけたSPAMが大量に不特定多数の人に送信されているようで、そのエラーメールが私のところに戻ってきます。このままでは、弊社のドメインが、SPAM送信元と認識されてSPAMフィルターで「はじかれる」ような事態も予想され、しゃれにならず大きな業務妨害です。
日本としては、特定電子メール法により、一定の対策がすんでおり、国内から大量のSPAMが送信されるという事態はあまり考えられませんが、国際的な取り組みとして、SPAMの送信を取り締まる取り組みが求められていると思います。

7月9日付け日経新聞朝刊一面より。

松下電器産業は、2010年度までに、全世界の社内パソコン約25万台を本社で集中監視する体制を整えるという。

すでに国内全拠点のパソコン16万台は整備済みとのこと。

・各パソコンに専用ソフトをインストール
・ファイル交換ソフトなど禁止ソフトウェアの有無を含め、稼働状況を常時監視
・国内16万台分の費用が約6億円(一台あたり3750円)

興味深いですね!

オリックス環境株式会社(東京都港区)、ならびに綜合警備保障株式会社(東京都港区)は、6月30日付で、警備輸送車を使用して機密紙の回収を行う「ECOBox 警備輸送便」を開始すると発表しました。サービスエリアは東京23区のみ。

オリックス環境では、従来より個人情報などを含む機密紙を回収し、廃棄する「ECOBox」というサービスを実施しており、通常便での回収、専用便での回収など、顧客のニースに合わせて輸送手段を選べるようにしてきている。

今回は、最上級のセキュリティ性能を実現するために、現金輸送に使用するのと同様の、ガードマン2名体制の警備輸送車を用いての回収サービスをメニューに加えたということです。回収後の機密紙は、その日のうちに製紙工場に搬入し、溶解処理が行われるとのことです。

費用は、スポット契約の場合で10万円(2t車、段ボール箱50箱程度まで輸送可)とのことです。

(私のコメント)
興味深いサービスが登場しました。金融機関や、官公庁など、センシティブ情報を取り扱う事業所の場合には、このくらいのことをしなければならないのではないかと思います。

http://www.orix.co.jp/eco/company/pdf/2008/0630.pdf
http://www.ecobox2.net/orix/service_03.htm

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