Pマークの審査基準の一部を構成する「JIPDECガイドライン」が改訂された件を、昨日、速報しましたが、先ほど日本規格協会から書籍が届きました。まだ全ては読めていませんが、全体的に見た内容をご報告いたします。
これがその内容の一部です(これは著作権法に基づく引用です)。
「審査の着眼点」と題して、文書審査と現地審査におけるチェックポイントがかなり詳細に記されています。
これらの内容はこれまで文書化されていなかったので、
・審査員によって言うことが違う。
・コンサルタントが独自の判断で本来は不要な助言をする。
などの混乱が生じていました。今回、それらの内容がかなりのレベルまで文書化されましたので、混乱を収める効果が大きいものと考えます。そういう意味では、とても意義深いと考えます。
しかし、いまだにJIPDECからは正式なアナウンスはないですね。Webサイトにもこのガイドラインの改訂の話は全く出ていません。PDFなどの形式でのダウンロード提供も行われていません。
もしかすると、今後はJISと同じように、このガイドラインもお金を出さないと入手できないようにしたいと考えているのかも知れません。いずれにせよ、JIPDECからの正式なアナウンスを待ちたいと思います。
<書籍の購入は下記からどうぞ>
JIS Q 15001:2006 をベースにした個人情報保護マネジメントシステム実施のためのガイドライン[第2版]
財団法人日本情報処理開発協会 プライバシーマーク推進センター 編
http://www.webstore.jsa.or.jp/lib/lib.asp?fn=/jis/jis10_05.htm
Amazonでも買えます。
http://www.amazon.co.jp/dp/4542305376/
※追記>
記事を書いた後、JIPDECのPマーク事務局にお電話して聞いてみたところ、下記の情報が分かりました。
・このガイドラインは正式なものである。
・当面はPDFなどの形式で無料提供は行わない。
・このガイドラインが出たことで、審査基準が変わるわけではない。
とのことでした。やはりPマークで仕事をしている人は、素直にこの書籍を購入した方がよさそうです。