(Dr.Web社の作成した感染マップ)
セキュリティ関係各社のリリースによりますと、Apple社製のMac OS Xを対象としたコンピュータウイルスが世界的に広まっているとのことです。Macに関しては、これまでウイルスについてほとんど心配しなくてよいという「神話」がありましたが、それはもはや過去のものとなったわけです。
今回、世界的な流行が見られたのは「Flashback」というウイルスで、特定のWebサイトにアクセスした場合に感染するようです。そして、いったん感染すると、そのMacは犯人たちが所有する「ボットネット」を構成する端末の一つとなり、管理サーバーからの指示に従って、特定の情報が吸い出されたり、SPAMメールを配信したり、特定のサーバーを一斉攻撃するのに使用されたりします。
※ボットネットの定義については、こちらをご参照下さい。
今回のFlashbackについては、下記のFlashback専用駆除ツールと、「ソフトウェア・アップデート」を使用してOSを最新版に更新することで対処できるようですが、今後の継続的対策としては、やはりウイルス対策ソフトをインストールする必要があると思います。
http://news.drweb.co.jp/?i=506&c=1&lng=ja&p=0 (最初に発見したDr.Web社のサイト)
http://support.apple.com/kb/DL1517 (Flashback専用駆除ツール)
http://blog.trendmicro.co.jp/archives/5066 (トレンドマイクロ社による解説記事)
(私のコメント)
Mac用のウイルス対策ソフトは、まだまだ新しいものばかりで、評価が定まっていません。下記の情報などを参考にして、いろいろと試してみる必要があると思います。
http://lhsp.s206.xrea.com/misc/antivirus-mac.html