三菱東京UFJ銀行は、自社で運営するオンラインバンキングサービス「三菱東京UFJダイレクト」の利用者向けに、自社サービス専用のウイルス対策ソフト「Rapport」を無料配布すると、12月12日付で発表しました。
「Rapport」は、米国Trusteer社(IBMグループ)が開発したオンラインバンキング専用のウイルス対策ソフトで、同社と提携した金融機関のオンラインバンキングを利用している場合のみ作動するとのことで、既存のウイルス対策ソフトとは同居できるとのことです。
本ソフトは、すでにBank of America、ケミカルバンク、HSBCなど海外の巨大金融機関での採用されているようです。今回は、同銀行が費用を負担し、このソフトの「信頼されたウェブサイト」の中に同社のURLが登録されたことにより、利用者に対する無料での配布が始まったようです。WindowsとOS X(Mac)の両方に対応します。
http://direct.bk.mufg.jp/secure/rapport.html
(私のコメント)
このソフト、ビジネスモデルとして頭がいいなと思います。一番狙われやすい、実際に被害が起こっているオンラインバンキングのセキュリティ対策に焦点を絞り、かつコストは金融機関に出させるということです。すでに海外の著名な金融機関が数多く参加していますので、日本のメガバンクも追随することは確実ではないかと思われます。