(画像はフジテレビWebサイトより)
皆さんこんにちは。
プライバシーザムライことオプティマ・ソリューションズの中康二です。
お盆休みで世の中の動きも止まっているようですので、
少し気軽な話題を取り上げてみたいと思います。
京都の下鴨神社では、絵馬に書き込んだ願い事や個人情報がSNSなどで広く拡散するのを防止するために、目隠しシールを配布しているという。
あれ?このニュースどこかで見たことあるなと思ったら、2007年ごろにも記事を引用したことがありました。
しかし、当時は主に「他の参拝者に見られるのが嫌→目隠しシール」という流れだったと思います。
それが、その後のスマホとSNSの普及により「SNSで拡散されると困る→目隠しシール」となっていると言います。
確かにたまたま通りかかった参拝者の目に触れるだけなのと比較して「あ、こんな願い事を書いている人がいる」とSNSに投稿された場合の拡散力は比べようもありません。目隠しシールの必要性も高まるものです。
ただし、この流れにも少し違和感を感じました。
他人の絵馬の内容が目に入ったというくらいならともかく、何か面白いことを書いているからと言って、SNSに投稿するというのは個人情報保護の考え方からいっても推奨されることではないはずです(個人情報保護法は、個人の私的な活動を規制するものではありませんが)。本来は神社側で「絵馬の内容を撮影したり、SNSなどに投稿することは禁止です」と注意書きをするべきなんだと思います。
無断でSNSへの拡散防止…神社の「絵馬」に個人情報保護シール
https://www.fnn.jp/posts/00345070HDK
(過去の記事)
神様はお見通し?縁結び絵馬に個人情報保護シール 京都
http://www.pmarknews.info/archives/50623391.html
(私のコメント)
いろいろなことを考えた落としどころとして目隠しシールということになっているのだと思いますが、10年前の記事を思い出して、やはり個人情報保護を考える場合には、技術の進歩や社会環境の変化を前提に、頭を柔らかくして取り組まないといけないなと思った次第です。
また、何か情報が入りましたら、皆様にシェアいたしますね。