(画面はPRESIDENT Onlineより)
皆さんこんにちは。
プライバシーザムライ中康二です。
日本人の多くが利用しているiPhone。
その利用シェアはさらに伸び続けています。
私もiPhoneが国内で発売されたその日から利用しており、
今や手の一部のようになっています。
何度かAndroidへの乗り換えを試み、実際に今もそれなりのものを持っていますが、
やはりメインのスマホはiPhoneです。
半導体不足や円安により、いくら値上がりしても、
手放すことのできない相棒のようになっています。
さて、そんなiPhoneに関する少し怖い内容の記事が、WebメディアのPRESIDENT Onlineにありましたので、私なりに咀嚼して皆様にも注意喚起したいと思います。
それは「iPhoneのロックを解除する6桁の数字がばれて、iPhone本体を奪い取られると、AppleIDを乗っ取られてしまい、そこに記憶させたパスワードもすべて流出してしまう」というものです。
記事の中では海外での事例として、カフェで見知らぬ人と友好的にお話をしていたら、急にiPhoneを奪われた事例が掲載されています。この人はすぐに「iPhoneを探す」で追いかけようとしたが、その段階でもうAppleIDのパスワードが変更されていて、何もできなくなり、すべて相手の思うがままにされたといいます。
どうしてこんなことになるのでしょうか?
iPhoneをお持ちの方はちょっと試してみてほしいと思います。
(1)iPhoneのロックを解除する。
(2)「設定」画面を開く
(3)一番上の「AppleID」(自分の名前が表示されているところ)を開く
(4)「パスワードとセキュリティ」を開く
(5)「パスワードの変更」を開く
(6)パスコード(通常は6桁の数字)を入力する
(7)AppleIDのパスワードを変更できる!
ということです。以前のパスワードを入力する必要がなく、
iPhoneのロックを解除するパスコードさえわかれば、
上位概念のAppleIDのパスワードを変更できてしまう。
これは怖いですね。
そして、この怖いところは、AppleIDのパスワードを変更されてしまうと、
「iPhoneを探す」も使えなくなるということです。
さらに、iPhoneに様々なWebサービスのパスワードを記憶させている場合には、
それも見られてしまいます。そして、記事の人のように銀行口座も乗っ取られて、
お金を引き出されてしまうことにもなります。
では、私たちはどのように対策すればいいのでしょうか?
(1)顔認証、指紋認証などを使用するようにする。
これにより、公衆の場所でパスコードを入力しなくてもよくなり、他人にバレる機会を減らすことができます。
(2)パスコードを6桁の数字ではなく、「カスタムの英数字コード」にする。
これにより、他人に見られたとしても少しはバレにくくなると思います。
(3)iPhoneの「キーチェーン」にはパスワードを記憶させない。
iPhoneの標準機能である「キーチェーン」を使用している人は多いと思います。様々なWebサービスのパスワードを覚えてくれる標準機能です。しかし、この機能はiPhoneのパスコードがあれば誰でも参照できてしまうため、かなり危険な機能です。キーチェーンではなく、別のパスワード管理ソフトを使用することを推奨します。
当然、私は上記(1)(2)(3)はすべて実行しています。
皆様もご注意ください。
元記事
https://president.jp/articles/-/67770
(私のコメント)
しかしまあ、Appie社は。iPhoneを奪い取って初期化して転売される事件が頻発したために、iPhoneを初期化する際にAppieIDのパスワードを必須にしたのに、そこにまた抜け道を作ってしまっていたということになりますね。
iPhoneのパスコードが分かればAppleIDのパスワードを変更できるということであれば、奪い取った場合に初期化もできて転売もできてしまうということになります。同社には素早い対応を求めたいと思います。
この内容が皆さんにとって何かの参考になればと思います。
また、新しい情報が入りましたら、皆様にシェアいたしますね。