2005年も終わりが近づいてきました。この一年間、個人情報保護をめぐる様々な動きがありました。本Blogの記事件数は274件を記録しました!皆様のご愛顧にこたえて、2005年の個人情報保護関連10大ニュースをここに掲載します。どうぞ〜
1)個人情報保護法が全面施行

 4月、個人情報保護法が全面施行となり、罰則を含む民間事業者向けの
 義務規程が適用開始されたことから、多くの企業では対応を迫られること
 となりました。

 ただし、多くの企業が3月末まで駆け込み対応にいそしんだ割には、
 保有個人データの開示請求などもほとんど行われることなく、
 静かなスタートとなりました。

http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/17755157.html

2)中小企業の対策進まず

 3月までにほとんどの対応を終えた大企業に続き、4月以降は中小企業でも
 対策が進むかと思われましたが、多くの中小企業では様子見の動きが強く、
 なかなか対策が進みませんでした。

 日本HPの調査では約半数の中小企業が何も対策を実施していない
 という実態が明らかになりました。

http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/50064136.html
http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/50159960.html

3)プライバシーマークとISMS認証が大ブレイク!

 しばらく前までは誰も知らなかったプライバシーマークとISMS認証が、
 個人情報保護法の全面施行を迎えて大ブレイク。

 8月にはISMS認証の取得数が1000件を突破し、
 9月にはプライバシーマークの取得数が2000件の大台を突破しました。

 プライバシーマークの規格となっているJIS Q 15001の改定作業も
 はじまっていますが、この流れは当分続くものと思われます。

http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/50013705.html
http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/27739481.html
http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/50205265.html

4)JR宝塚線事故で負傷者氏名を公表しない事例相次ぐ

 多数の犠牲者を出したJR宝塚線の事故の後、病院が家族からの問い合わせに
 対して入院の有無を答えなかったり、JRが被害者名簿の作成に
 協力しなかったりと、個人情報保護法を理由にして公表しない事例が相次ぎ、
 個人情報保護法の弊害と指摘されました。

 しかし、個人情報保護法には緊急時の例外対応を認める規定や、
 本人の同意を得れば提供できる規定があります。病院やJRの対応は、
 これらに対する認識不足によるものであり、単なる法律を盾に取った
 サボタージュ以外の何物でもないことを強く主張します。

http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/22246983.html

5)住民基本台帳の閲覧制度見直しへ

 市役所にいけば誰でも市民の個人情報が閲覧できるというこの制度は、
 以前から問題視されていましたが、個人情報保護法の施行で一層厳しい視線を
 浴びることになりました。
 議論が続いているようですが、基本的には見直しが行われるものと思います。

 同じく、高額納税者公示制度も廃止の方向のようです。

http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/50115715.html
http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/50058863.html
http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/22246324.html

6)米で史上空前の情報流出--4000万件のクレジットカードに影響

 アメリカでクレジットカードの処理を大規模に請け負っていた受託企業の
 システムから情報流出が発覚し、大問題となりました。

 日本の会社が発行したカードであっても、アメリカで決済を行ったものに
 ついてはその一部が流出していたとのことで、
 太平洋を越えて飛び火する事態となりました。

http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/25808671.html
http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/28897679.html
http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/25904243.html

7)みちのく銀行が全顧客の個人情報131万件を紛失

 金融機関での個人情報紛失が相次いで発表された2005年でした。
 中でもみちのく銀行は全顧客の個人情報131万件を納めたCD-ROMが紛失し、
 最終的に紛失経路も明らかにはならないという事態を起こし、
 金融庁からの行政処分を経て会長、頭取が引責辞任するという
 結果になりました。

 その他にも、NTTドコモ、楽天、カカクコムといった有名企業が
 あいついで個人情報流出事件を起こし、対応に追われる事となりました。

http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/19965449.html
http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/22562276.html
http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/28897330.html

http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/14309685.html
http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/20415772.html

http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/23047082.html
http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/50003684.html

http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/29953535.html
http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/29647995.html

8)シンクライアントの大規模導入が本格化

 1月3日の日経新聞朝刊トップ記事で「日立、パソコン利用全廃」と報じられ
 「マイクロソフトからの決別か?」との憶測を呼んだシンクライアントの
 導入でしたが、結局のところ日立方式はWindows Embeded搭載の
 ハードディスクレスPCであり、サーバーにもライセンスが必要であり、
 マイクロソフトの掌の上で踊っていただけということが判明。

 一方で、他社からも続々とシンクライアント製品が発表され、
 大規模な導入事例も相次ぎました。

 2006年、シンクライアントはセキュリティ対策の本命になる可能性があります。

http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/13164906.html
http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/14461536.html
http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/50212765.html

9)Winnyによる個人情報流出事件が相次ぐ

 違法コピーを身元を明かさず交換できるファイル交換ソフト「Winny」の
 利用者をターゲットとしたウィルスが登場し、これにより個人情報が流出する
 事件が多発。

 個人情報を取り扱うパソコンには、間違ってもWinnyをインストールしない
 ことを強くお勧めします。

http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/19274141.html
http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/50115766.html

10)「これだけは知っておきたい個人情報保護」が年間ベストセラー5位に!

 日経新聞が発行した個人情報保護法の入門書「これだけは知っておきたい
 個人情報保護」が発行部数85万部を突破し、
 年間ベストセラーの第5位になりました。

 企業でも社員教育のために大量購入するケースが相次いだようです。

http://blog.livedoor.jp/saitekikai/archives/50206796.html

いかがでしたでしょうか?

ま、このジャンル特有の「悪いニュース」が多いようにも思いますが、
その中でも新しい法律が出来て、社会に新しい秩序がもたらされていく、
そういう過程が見えるニュースもあると思います。

2006年、なるべくよいニュースをたくさんお届けしたいなと、
私は願っております。

皆様にとっても、よい年が迎えられますように!

では、これで本年の更新作業は終了とさせていただきます。
一年間のご愛読に感謝します。どうもありがとうございました。



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