シンクライアントが出だしたころから、私もうすうす気づいていたのですが、ここまではっきりと言われてようやくその価値に気づきました。「私物パソコンを前提に社内システムを組む」ということです。
詳しくは、下記のリンク先の記事を見ていただきたいですが、米国ガートナー社のデビッド・スミス氏は、「従業員所有PC」というコンセプトを提唱しています。

業務用パソコンを会社が配布するのではなく、社員に一定の金額を支給して、好きにパソコンを選んでよいとする。そのパソコンで何をしても基本的には自由。ただし、セキュリティ基準は会社が設定し、その枠内での利用となる。また、悪意を持ってデータの持ち出しなどした場合には、社員に対して責任を問うという発想です。

これは盲点でした。

シンクライアント化が進めば進むほど、端末は単なる「社内ネットワークに接続する窓」になります。端末には一切データを残す必要はありません。

一方で、社内ネットワークにつないでいる時も社外ネットワークにつないでいる時も、同じシンクライアント環境であれば、同じセキュリティ水準を要求すればよい。そういうことを考えていくと、今の「パソコンは会社が支給するもの」「社内ネットワークは安全。社外ネットワークは危険」「パソコン紛失とはデータ流出のこと」というような、今考えられているセキュリティの常識が全て覆されることになります。

そして、社員のクリエイティビティやオリジナリティは最大限に発揮できます。リモートデスクトップ接続さえ出来れば、マックであろうが、Linuxであろうが、好きなメーカーの好きなOSの端末を選択できる。お金をかけて贅沢な環境を用意したい人はすればいいし、無難なパソコンを買いたい人は買えばいいのです。

ITの業界には、昔から「IBM 対 マック」「集中管理 対 分散管理」「マイクロソフト 対 オープンソース」みたいな、「コンサバ 対 ラジカル」の構図が常に付きまとってきました。そして、当初シンクライアントの発想は「コンサバ」のアプローチに思えました。しかし、シンクライアントの技術を使って「ラジカル」なアプローチも出来るんだなと、面白いなと思いました。

この先、どのようになるのか分からない部分もあります。

ただし、企業が基幹となるコミュニケーションシステムや業務システムを高セキュリティなシステムで囲い込む一方で、クリエイティビティの求められる部分についてはもっともっとオープンな環境を用意していくのではないかと、そういう流れへのヒントになりました。

皆様もご参考まで見てみてください。
(2ページ目の「右矢印」を押すと3ページ目が出てきませんが、何かの間違いのようです。数字の3をクリックすると、3ページ目が見れます。)

http://itpro.nikkeibp.co.jp/a/biz/shinzui/shinzui0823/shinzui_01_1.shtml



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