東京地裁は、2月8日、「エステティックTBC」を運営するTBCグループ株式会社(本社:東京都新宿区、旧社名:コミー株式会社)が個人情報を流出させた事件に対する損害賠償請求訴訟に対して、原告一人あたり3万5千円の支払いを命じた。個人情報の流出に関する損害賠償額としては過去最高の金額。
本事件は、2002年5月に同社がネット上で実施したアンケート調査の結果約3万7000人分が、誰でもアクセス可能なURLに置かれ、ファイル共有ソフトウェアを通じて広く流出したというもの。氏名や連絡先などの基本情報だけでなく、身体のサイズや身体の気になる箇所などのセンシティブな情報が含まれており、被害者にいたずらメールが送られたり、自宅にいたずら電話がかけられるなど実質的な被害も発生していたという。

事件発生後、紀藤正樹弁護士が中心となりTBCプライバシー被害弁護団が結成され、被害者から一定の費用を受け取って損害賠償を請求する訴訟を行っていた。

これに対して、東京地裁の阿部潤裁判長は「情報保護のために安全対策を講じる法的義務を怠り、プライバシーを侵害した」として、迷惑メールなどの2次被害を受けた13人の慰謝料を3万円、残る1人は1万7000円と算定し、1人5000円の弁護士費用を加算した金額の支払いを命じた。

個人情報流出事故における損害賠償請求訴訟はいくつかありますが、本事件はそのセンシティブ性と、ネット上で広まってしまったために実際の被害が発生していることから、判決が注目されていました。

1人3万5千円の賠償額は、過去の同様の事件では最高額になります。

http://www.security-next.com/005434.html
http://homepage3.nifty.com/tbc-higai/






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