
基調講演の2人目として、VISAワールドワイドの井原氏が登場しました。要旨をメモしましたので、掲載します。
●不正利用の動向
カードの偽造
非対面利用での不正利用
が増加している。これらはいずれも本物のカードの情報を入手して不正利用していることを示している。
万が一、情報流出があった場合、情報流出を起こした会社はつぐないようのない問題を抱える。
●PCIDSSとは
国際カードブランド5社が共同で提唱するセキュリティ規格
国内では2004年12月に規格書を配布開始
●PCIDSSの12要件
委託先にも同水準のセキュリティ対策を求めることになる(?)
●米国での普及
米国ではPCIDSSが普及している。これには、大規模なカード不正利用が続いたこともあるし、カード不正利用が国際テロリストグループの資金源になっているという話があり、政府が神経質になっていることもあるようである。
●国内での普及
JR東日本、旧道路公団はPCIDSS対応済みです。
●PCIDSSのメリット
メリットはいろいろあるものの、基本的には「やって当たり前」のものであり、必須のものと考えて欲しい。
●国内加盟店の状況
加盟店はVISAとの直契約ではなく、カード発行会社と契約するため、VISAとしては契約関係はない。
国内には、
レベル1の加盟店が8社(?)
レベル2の加盟店が11社
レベル3の加盟店が292社ある。
●今後の取り組み
(1)報告体制の整備
カード会社は、加盟店の取引実績を見て、レベル1・2の加盟店が出てきたら年に1回VISAに報告すること、レベル1・2・3の加盟店のPCIDSS遵守状況を年に2回VISAに報告すること。
(2)情報保持の禁止
カード会社は、加盟店が今年9月30日までに、下記の情報を継続保持しないことを確実にすること。
磁気データ、CVV2、PINデータ
(3)PCIDSSへの完全準拠
カード会社は、レベル1の加盟店が来年9月30日までに、PCIDSSに完全準拠していることを確実にすること。
●サービスプロバイダの認定プログラムについて
サービスプロバイダ(カード情報を仲介する会社)に対する登録プログラムを開始する。VISAとして登録制度を運営して、それらの会社にはPCIDSSへの準拠を図っていく。
最後にメッセージ
「カード情報の保護は、関係者全員の責任です」
とのことでした。
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