20111114
「JIPDECプライバシーマークフォーラム2011」の午後の部は、Pマーク取得事業者による事例紹介です。まずは国内でも最大規模と思われる日立グループでの取り組みについて、株式会社日立製作所のIT統括本部IT戦略本部長の玉樹氏が講演しました。

(要旨)
・日立グループは国内351社の体制であるが、緩やかなグループ運営をしており、トップダウンということではない。
・グループで取り扱っている個人情報は総計10億件であり、その97%は受託している情報である。
・個人情報に関する品質保証と、お客様から選んでいただけることを目的として、グループ全体でのプライバシーマーク取得を進め、現在のプライバシーマーク取得数は72社になっている。(企業立病院でも積極的に取得している)
・2015年までにグループ内で100社を目指し、グローバルでのブランドイメージの向上を実現し、ビジネスに貢献したい。

◎グループ全体での取り組みは、下記のように進めた。
・日立本社での取得にあたり、それまでに存在した情報セキュリティ委員会と個人情報保護委員会を、一つの「情報セキュリティ委員会」に統合した。情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)と個人情報保護マネジメントシステム(PMS)も統合して、ISMSの中にPMSを位置づけた。
・12個の規定を整理統合して7個に集約した。
・各事業所、各部署での管理責任者もISMS、PMS統合して一本化した。
・本社レベルの情報セキュリティ委員会、事業所単位の情報セキュリティ責任者、部署単位の情報資産管理者という体制を日立本社だけでなく、グループでも同様の体制を取るようにした。これにより、人材の流動化、規程や教育プログラムの共有が可能になった。

◎主なセキュリティ対策は下記の通り。
・ハードディスクを持たないセキュリティPCをグループ全体で9万台導入している。
・データの持ち出し対策については「秘文」を導入している。
・文書の閲覧制御についてはPDFに変換して制御できる「活文」を導入している。
・メールの誤送信防止のため、送信フィルターを導入している。
・アクセス権限の管理については全社統一していて、大規模な人事異動についても即日対応が可能な体制を取っている。

(私のコメント)
玉樹さんのプレゼンテーションは、フレームワークからディティールに順番に切り込んでいくように構成されていて、かつ実際の事例に基づいている内容でしたので、とても分かりやすいものでした。




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