
(NewYorkTimes報道)
米NewYorkTimes誌は、6月1日付けで、イランの核関連施設の制御システムに障害を与えたコンピュータウイルス「Stuxnet(スタックスネット)」が、米国によるサイバー攻撃であったと報道しました。
Stuxnet(スタックスネット)とは、Microsoft Windowsをターゲットとしたコンピュータウイルスで、2010年に発見されたものです。このスタックスネットは、Windows OSの未知の脆弱性を利用しており、インターネットやUSBメモリを介して感染を広げていくものでした。このスタックスネットが通常と異なっていたのは、独シーメンス社の開発した特定の制御システムという、極めて限られた対象物をターゲットとしていることであり、感染地域も特定の地域に集中していました。そして、2010年9月には、イランの核関連施設で使用されていた制御システムに対して実際に攻撃が行われ、多くの遠心分離機が稼働不能に陥ったといいます。
スタックスネットについては、これまでも多くの専門家による推測が行われていましたが、誰が実行したのかは最終的には解明されていませんでした。それが今回、関係者によって出される書籍において米国政府によるものであったと明らかにされたとのことです。
元記事
http://www.nytimes.com/2012/06/01/world/middleeast/obama-ordered-wave-of-cyberattacks-against-iran.html
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http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1206/02/news016.html
http://scan.netsecurity.ne.jp/article/2012/06/06/29184.html
(私のコメント)
米国は2010年に「サイバー軍」を正式に立ち上げていますが、このスタックスネットはサイバー軍の最初のアクションと言えるのかも知れません。防御が中心なのかと思っておりましたが、やはり防御だけでなく攻撃もするのですね。こういった攻撃が正式な宣戦布告もなく行われるのだとすると、恐ろしいことだと思います。
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