2018-09-13 12.59.46
(画面は個人情報保護委員会Webサイトより)

皆さんこんにちは。
プライバシーザムライことオプティマ・ソリューションズの中です。

以前から、何回も記事にしている「EUと日本の間の十分性認定」の件ですが、動きがあったようですので、情報共有しておきます。

(おさらい)
日本の新しい個人情報保護法、EUの新しいGDPRは、いずれも域外に個人情報を持ち出す際に厳しい制限を設けていますが、自国と同水準の保護法制を整備している場合には国単位で「十分性」を認定することで制限を緩和する規定を備えています。日本とEUは何年もかけて相互に十分性を認定するための作業を進めてきており、それが遂に実ることになります。


個人情報保護委員会は、9月6日付でプレスリリースを発表しました。その中で、欧州委員会が9月5日に日本に対する十分性認定手続きを開始すると閣議決定したこと、日本もEU側の十分性認定の決定に合わせて逆向きの十分性認定を行うこととしています。

また、これに先立ち、個人情報保護委員会は「個人情報の保護に関する法律に係るEU域内から十分性認定により移転を受けた個人データの取扱いに関する補完的ルール」 を発表しており、このルールを施行することがEUから十分性認定を受ける条件となっています。

※この補完的ルールは、もともと「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(EU域内から十分性認定により移転を受けた個人データの取扱い編)」という名称で今年4月25日からパブリックコメントが募集されていたものでした。パブリックコメントの後、主にEU側からの要望に基づいてタイトルが変更されたものです。

個人情報保護委員会による報道発表
https://www.ppc.go.jp/news/press/2018/20180906/
個人情報の保護に関する法律に係るEU域内から十分性認定により移転を受けた個人データの取扱いに関する補完的ルール
https://www.ppc.go.jp/files/pdf/Supplementary_Rules.pdf

(関連記事)
GDPRに関して不安をお持ちの日本のビジネスマンの皆様へ
http://www.pmarknews.info/kojin_joho_hogo_ho/52077513.html
日本とEU、双方向で個人情報の取扱いに関する「十分性認定」を行うことで基本合意
http://www.pmarknews.info/kojin_joho_hogo_ho/52076413.html
GDPR全面施行の一方で、日本が国レベルでEUの十分性認定を得ることが現実的に。
http://www.pmarknews.info/kojin_joho_hogo_ho/52073729.html
EUの新しい個人情報保護規則「GDPR」が5月25日に施行〜個人情報保護委員会によるまとめのご紹介〜
http://www.pmarknews.info/kojin_joho_hogo_ho/52073485.html

(私のコメント)
この手のものは何段階にもステップを踏んで進んでいきますので、どこで決定と認識するか難しいのですが、もうここまでくれば、十分性認定は決定と考えてよいと思います。ただし、十分性認定されたからと言ってGDPR対応は何もしなくていいということでもありません。EU居住者の個人情報を取り扱う企業としては一定の対応が必要ですので、そこは勘違いされないようにしてください。

また、何か情報が入りましたら、皆様にシェアいたしますね。









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