
(画面はマイナポータルトップページです)
皆さんこんにちは。
プライバシーザムライことオプティマ・ソリューションズの中です。
11月13日から、マイナンバーを使った「情報連携」が始まりますが(別記事参照)、これにあわせて一般市民用Webサイト「マイナポータル」の利用も始まりました。上の画像がそのログイン後の画面です。
(1)マイナポータルとは
マイナポータルとは、マイナンバーカードの電子証明書を使って認証するWebサイトです。
そこでは
- 行政機関が保有する自分の情報の閲覧(所得や社会保険加入状況など)
- マイナンバーを使った情報連携によりやりとりされた自分の情報の履歴の確認
ができることとなっており、
さらにこの認証基盤を用いて
- 各種の行政機関へのオンライン申請
などができるというものです。
(2)マイナポータルの使い方
マイナポータルを使うには、「マイナンバーカード(個人番号カード)」と対応したICカードリーダーが必要です。ICカードリーダーを内蔵している一部のAndroidスマホでも利用できます。

(クリックするとAmazonのページが開きます)
(利用手順)
・ICカードリーダーを正しくセットアップします。(ドライバだけではなくソフトウェアもインストールしてください)
・対応ブラウザはChrome、IE、Edgeです。マイナポータルの画面を開きます。
・最初のログインの前にそれぞれのブラウザに対応した「マイナポータルAP」というソフトウェアのインストールが必要です。(当初、Javaのインストールが必要という話がありましたが、すでにそれは不要となっています)
・マイナンバーカードをリーダーにセットします。下記の画面が出てきたらセットアップ完了です。

・マイナンバーカードを取得する際に登録した4文字の暗証番号を入力すると、ログインできます。
(3)すでに多くの情報が閲覧可能となっています。
「あなたの情報」というところを開いていくと、自分の個人情報を確認することができます。11月6日現在、すでに地方税の情報(所得など含む)、健康保険の加入状況などは情報連携の対象となっているようです。一方で、年金など社会保障の情報はまだ連携されていないようです。

興味深いのは、このマイナポータルも、マイナンバーの導入と同時に開発された情報提供ネットワークシステムを利用した情報連携の一つであるということです。情報提供ネットワークシステムは、一つのデータベースに情報を集めていく「一元管理」ではなく、各行政機関が持つデータをそのままにして一つのマイナンバーで紐づけしていく「分散管理」方式を採用しているため、情報はリアルタイムに出てきません。見たい情報を指定して、しばらく待つとそれが情報提供ネットワークシステムを介して情報連携され、画面に表示されるようになっています。

表示された情報はPDFなどの形式でダウンロードすることもできます。

下記のような画面で、マイナンバーを使った情報連携によりやりとりされた自分の情報の履歴を確認することもできるようです。

(4)電子申請については、少しずつひろがっていくようです
マイナポータルのトップページから、「ぴったりサービス」というWebサイトにリンクが貼られており、このサイトでは各種の申請ができるようになっています。ただし、今のところは各種の申請用紙にマイナンバーカードから読み込んだ氏名や住所などの情報を自動的に書き込んでプリントアウトできるというものが多く、電子申請までできるものはこれから広がっていくものと思われます。

マイナポータル
https://myna.go.jp/
(私のコメント)
ようやく姿を現したマイナポータル。比較的よくできているのではないかと思います。一つだけ注文を付けたいです。このWebサイト、誰が運営しているのか日本語でのはっきりとした表記がありません。画面の一番下に英語で「Cabinet Office, Government of Japan」と記載されているだけです。

利用規約を読むと、このWebサイトが「内閣府番号制度担当室」が運営していると分かりますが、このようなことではよろしくないと思います。重要なWebサイトであればあるほど、運営母体がどこなのかはっきりと記載するべきです。至急改善を求めたいです。
また、新しい情報が入りましたら、皆様にシェアいたしますね。
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