
皆さんこんにちは。
プライバシーザムライ中康二です。
昨年末、人工知能チャットボット「ChatGPT」が、彗星のように現れ、
またたく間に1億人のユーザーを獲得しました。
その登場は大いなる衝撃をもたらし、
私たちの生活を一変させる可能性を秘めています。
しかし、ChatGPTは地球最大規模のデータベースであり、
あたかも巨大な一つの人格のように機能します。
ChatGPTに情報を学習させた場合に、それがどのように利用され、
保存され、公表されるかなど、多くの不明な点が存在します。
悪意を持った人が不正確な情報をChatGPTに学習させたり、
私的な情報を公開させると、あたかも大規模なゴシップのデータベースに
変わる危険性もあります。
このような背景を考慮し、日本の個人情報保護委員会(PPC)は、
ChatGPTを利用する日本の個人情報取扱事業者、行政機関、利用者、
そして、ChatGPTの開発元である米国のOpenAI社に対して、
個人情報保護法の趣旨に基づいた注意喚起を公表しました。
注意喚起の主要なポイントを以下に要約します。
(1)個人情報取扱事業者と行政機関への注意喚起
生成 AI サービスへの個人情報の入力は必要最小限に抑え、
その利用が特定目的の範囲内であることを確認すること。
本人の同意無しに個人情報を入力し、それが他の目的で利用される場合、
個人情報保護法違反に問われる可能性があること。
そのような場合には、その個人情報を生成 AI サービス事業者が
機械学習に使用しないことを十分に確認すること。
(2)一般の利用者への注意喚起
生成 AI サービスは、入力された個人情報が保存されて機械学習に
利用されることがあり、それが正確または不正確な形で出力される
リスクがあることを認識して利用すること。
一見正しいように見えて、不正確な個人情報を出力するリスク
があることを認識して利用すること
サービス提供者の利用規約やプライバシーポリシーを確認し、
情報入力とサービス利用の判断を行うべきであること。
(3)OpenAI社への注意喚起
本人の同意を得ずに、利用者または利用者以外の配慮個人情報を取得しないこと。
-機械学習に使用する場合には、要配慮個人情報を収集しないように、
または収集した場合でも学習用データセットにそれに含まれないように取り組むこと。
-機械学習に使用しない場合でも、要配慮個人情報は正当な理由なく取り扱わないこと。
個人情報の利用目的について、日本語で通知または公表すること
https://www.ppc.go.jp/news/press/2023/230602kouhou/
(私のコメント)
ChatGPTは世界各国のプライバシー当局が注目しており、
日本のPPCも迅速に対応しています。
皆さんもこれを参考に、ChatGPTをより安全に、
そして有意義に利用していただければと思います。
(なお、この記事も私が書き下ろした後、ChatGPTに推敲させました)
この内容が皆さんにとって何かの参考になればと思います。
また、何か情報が入りましたら、皆様にシェアいたしますね。
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