JUASが、Pマーク審査の申請手続き電子化を発表
(画面はJUASのWebサイトより)

Pマーク新審査基準2022セミナーを視聴する

皆さんこんにちは。
プライバシーザムライ中康二です。

プライバシーマークの審査機関である一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)セキュリティセンターは、プライバシーマークの取得や更新時の申請手続きの電子化を発表しました。実施は今年5月からで、それ以降原則として紙による申請は廃止になるとのことです。

今回の電子化にあたり、JUASでは専用の「プライバシーマーク会員マイページ」というWebサイトを開設し、各社の申請担当者にIDとパスワードを配布し、かつ二要素認証もあわせて実施することで、セキュリティを維持しながら手続き全体の電子化を行うようです。

https://www.juas.or.jp/privacymark/e-application/

(コメント)
従来から、いくつかのプライバシーマーク審査指定機関においてはすでに電子ファイルによる申請は行われてきています。しかし、その多くは紙と電子の併用であり、今回のJUASのように紙による申請を全廃するという例はあまりなく、かなり思い切った変更だとは思います。

ただし、プライバシーマークの取得と更新の申請の実際のやり取りをよく見ると、ほとんどはワードかエクセルのファイルまたはPDFが元データです。それを印刷して手書きしたり押印したりしているものもあると思いますが、それらは主に現地審査で確認すればいいものであり、申請書類として事前に審査員に送付が必要なものはほんのわずかです。ですから、今回の変更のあとも、大量の紙をスキャナで読み取らせて電子化する必要性はまずないと考えてよいと思います(ほんのわずかな書類のみ、社長印を押印してもらってスキャンとなるはずです)。

また今回、JUASの方に少しお話をお伺いする機会がありましたが、この変更により、従来は紙中心で行ってきたJUAS内部での審査業務が一気に電子化され、リモートワークなども行いやすくなるとのことでした。せっかくの情報化社会のためのプライバシーマーク制度なのですから、審査業務もどんどん効率化していただいて、さらに有益な審査にしていただければと思いました。

この内容が皆さんにとって何かの参考になればと思います。

また、新しい情報が入りましたら、皆様にシェアいたしますね。

Pマーク新審査基準2022セミナーを視聴する